私がヨーロッパに渡った2013年当時、
日本の携帯電話番号を失効したくなかったので、NTTドコモの「電話番号保管」サービスに
申し込みました。
ドコモのような大手の携帯電話会社では、番号保管には以下の費用がかかります。
申し込み手数料:3,850円(税込)
電話番号保管:440円
メールアドレス保管:110円
月々500円支払って日本で使っていた電話番号を残すことはできたものの、
海外にいて使用しない期間は、電話番号は凍結されていました。
後に一時帰国で日本に3ヵ月滞在したときに番号を再利用して、
ヨーロッパに戻るタイミングで解約しました。
それ以降は、2019年まで一時帰国中はポケット型Wi-Fiで
スマホやパソコンをインターネットに接続していました。
ところが、格安SIMが日本の市場に登場したことで、
月々たった280円の支出で日本の携帯電話番号を保持できて、
いつでも利用できるようになりました!
海外で生活している時も、日本の番号にSMSを受信できる
画期的な通信革命が起きたのです!
格安SIMはどんな時に便利か、
そして、私が実際に利用している格安SIMをご紹介します。
(※以下全ての情報は2024年10月時点のものであることをご了承ください)
タップできる目次
日本の電話番号でSMS認証をしたい
私は普段は、イタリア現地の会社のSIMカードを利用しています。
イタリアの銀行口座の利用、宅配業者からの連絡や医療サービスの予約確認など、
以前から多くのシーンでSMS送信を使ったコミュニケーションが身近でした。
日本でも、SMSでの認証が求められることが増えました。
インターネットバンキングでの各種取引には、
認証アプリが導入されているケースもありますが、
SMS認証も使えた方がよいです。
こどもちゃれんじのしまじろうクラブアプリを利用するにも、日本の携帯電話回線でのSMS認証が必要です。
こどもちゃれんじは、海外子育ての日本語教育の相棒だにゃん
海外でLINEオープンチャットを使いたい
最近、日本で運営されるオンラインコミュニティやオンラインサロン、オンライン講座で、
LINEオープンチャットが利用されることが増えました。
運営からの重要な連絡の共有や、コミュニティメンバーとの情報交換が、
LINEオープンチャットのトークルーム内で行われてます。
LINEオープンチャットが利用できないと、
「コミュニティに入会したのに、メンバーと交流ができない」
「気になるオンラインサロンがあるけれど、参加できない」ということが起きます。
日本の電話番号が持てる格安SIMは、このような不便さも解決してくれます。
一時帰国中に携帯電話番号がほしい
私は子どもと一時帰国をする時に、保育施設を利用しています。
小さな子どもは急に体調が悪くなることもあるので、
緊急連絡用として保育園に携帯電話番号を伝えています。
また、病院や美容クリニック、美容サロンの予約にも、電話番号があると便利です。
日本の家族や友達との連絡には、LINEの通話やメッセージが使えますが、
電話回線の通話もできると安心です。
海外在住者におすすめの格安SIM
結論から言うと、海外に住む人におすすめの格安SIMは、以下の2社です。
・HISモバイル
・日本通信
おすすめの格安SIM2社
維持できます上記の2社は、月々の出費はたった280円~で海外でSMS受信ができるようになります!
つまり、1年間の費用は3,360円で、日本の携帯電話番号を維持できます。
私の周りの海外在住の友人も、この2社のどちらかを使っています。
HISモバイル
私の周りの海外在住者で、利用者数ナンバーワンのHISモバイル。
大手旅行会社でおなじみのHISグループの通信事業です。
月々280円でSMS受信ができるプランは下のバナーから:
月額基本料:280円
データ量:100MB未満
無料通話:なし
国内通話料:30秒9円
初期手数料:3,300円
HISモバイルには、音声通話の6分かけ放題オプションがあります。
1回あたり6分までの国内通話料(一定の電話番号への発信を除く)が無料となるサービスが
月500円で利用できるので、通話をよく利用する方は帰国に間に合うように申し込むと便利!
日本通信
海外移住した友人がすすめてくれて、私が実際に利用しています。
店舗を持たない、オンラインの格安SIM会社です。
月額基本料:290円
データ量:1GB
無料通話:なし
国内通話料:30秒11円
初期手数料:3,300円
その他の格安SIM
楽天モバイル
一時帰国中にいつでもどこでもインターネットを利用したい方には、
3,278円(税込)の月額利用料で、日本全国の通信エリアどこでもデータ高速無制限で使える
楽天モバイルは魅力的です。
ただ、海外にいて利用しないときも、1,078円(税込)の月額基本料がかかります。
povo2.0
日本国内で人気のpovo2.0は基本料は0円です。
以前は海外でのSMS受信が不可だったので、海外在住者の選択肢に入りませんでした。
2023年夏から海外ローミング対応になり、海外でSMSが受信できるようになりました。
ただし、povo2.0は180日間以上有料トッピングの購入等がない場合、利用停止・
契約解除となることがあります。
半年間、一時帰国せずに海外生活していて、
忘れているうちに利用停止になってしまうのはリスクです。
海外での利用が始まって1年なので、利用している友人の話はまだ聞いていません。
半年に1回の頻度で帰国するのであれば、私はpovo2.0を検討します。
格安SIM契約の必須チェック項目と、利用開始までのステップ
住所確認コードを受け取る(eSIMの場合)
eSIMの申し込みも日本の住所が必要
eSIMの利用であれば、SIMの受け取りは必要ありません。
ただし、eSIMの開通に必要なコードが記載された書類が国内に郵送されるので、
書類を開封して、コードを確認する必要があります。
SIM開通
SIMカードの場合
SIMカードをスマホ端末に挿入し、ガイドに沿って初期設定(APN 設定)をします。
eSIMの場合
スマホ端末に、eSIMをインストールします。
インストール時に、郵送された書類に記された住所確認コードを
入力(または読み込み)します。
まとめ
日本の格安SIMの契約で、年に3千円程度の支払いで、
日本の携帯電話番号を持てるようになりました。
海外にいながら日本のサービスのSMS認証ができるようになり、
一時帰国中には、毎回同じ日本の携帯電話番号を使えるようになりました。
注意点は、音声通話・SMS付きのSIM(電話番号付きのSIM)の契約には、
日本の現在住所が必要だということです。
データSIM(インターネットが使える・電話番号はなし)であれば、
本人確認の審査はありません。
このページで紹介した音声通話・SMS付きのSIMは、
・海外に住みながら日本の携帯電話番号にSMSを受け取りたい
・一時帰国時に、電話回線を利用した通話をしたい
・LINEオープンチャットを利用したい
という方に便利なサービスです。
この記事は、海外移住する方(日本と海外のデュアルライフを含む)、または1年以上の海外赴任や留学をされる方向けに書いています!